H23年12月議会

1.スポーツツーリズム、スポーツの振興、スポーツによる街づくりについて
① 2019年ラグビーワールドカップのキャンプ地の招致
② くすのきカントリーマラソンをさらに全国から多くの参加者が集まる特色ある大会に
③ すべての世代で女性がスポーツできる環境の整備について特にティーンエイジの女子サッカー・女子ラグビーでの街づくりを
2. 自転車の安全通行対策について
① 宇部市の自転車の利用状況と事故の発生状況
② 自転車の走行空間の整備状況
③ 自転車の走行環境の今後の対応

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H23年12月議会議事録

志賀

皆さん、おはようございます。通告に従いまして質問させていただきます。新政会の志賀光法です。よろしくお願いします。
 質問の1点目は、スポーツツーリズム、スポーツの振興、スポーツによるまちづくりについてです。
 ことしは、山口県にとっては48年ぶりとなる国体が開催され、宇部市においては正式競技として少年男子バレーボールなど3競技、公開競技として高校野球、デモンストレーション行事としてスポーツチャンバラが開催され、山口大会ではグランドソフトボールとフットベースボールの2競技が開催されました。
 多くの市民の皆様がトップアスリートの高いパフォーマンスやフェアで気迫に満ちたすばらしいプレーを間近に、そして何よりも、地元チームや地元選手の活躍により山口県にとって悲願の天皇杯、皇后杯の獲得、総合1位に輝くことができ、大きな感動と喜びを味わわれたのではないでしょか。
 まさに、見るスポーツを満喫されたと同時に、また、ボランティアなどで支えるスポーツ、国体を市民、県民が一体となって成功させ終えることができたという一体感、達成感、そして安堵感も味わわれたのではないでしょうか。また、国体には全国から選手を初め多くの競技関係者や応援者、視察者も訪れられました。宇部市にとっては大きな経済波及効果ももたらしたところです。
 今日、スポーツツーリズム、全国各地でスポーツを観光振興に、また交流人口増加対策に積極的に活用する、取り組む動きが広がっています。自治体主導で既存の運動施設を有効利用したり、自然豊かな立地を生かしてスポーツ大会を開いたりなどして、参加者や観戦者を地域に誘致する。先行地域では宿泊や飲食などで数億円単位の経済波及効果も生まれています。
 さて、宇部市はことし3月、だれもが、どこでも、いつまでも、身近な地域でスポーツに親しめるスポーツを楽しむ元気な人づくり、そしてスポーツによる人の交流、地域の交流、魅力あるスポーツ事業の創出でスポーツによる元気なまちづくりの二つの基本方針からなるスポーツ振興計画を策定いたしました。国体そして山口大会の感動、感激が冷めないうちに、宇部市のスポーツ振興計画の目標達成に向け、さまざまな施策を早急に取り組むべきです。そこで、以下3点についてお伺いをいたします。
 1、2019年ラグビーワールドカップのキャンプ地の招致についてです。
 ワールドカップと言えば、多くの方がサッカーを思い浮かべられると思います。2002FIFAワールドカップは、日韓共同開催で、開催地はそれぞれ10会場で、決勝戦は横浜国際競技場で行われました。キャンプ地は選定予選段階では70以上もの自治体が手を挙げ誘致合戦を行った結果、24チームが日本の30カ所でキャンプを行いました。
 カメルーン代表がキャンプした大分県中津江村は、山奥の小さな村のキャンプ地ということで早くから注目され、また、代表の到着遅延によってさらに全国にその名が知れ渡ることになり、合併で消滅した今日でも中津江村の名前が「村」という表現つきで残されていることなど、キャンプ地誘致で大きな成果、そして大きな経済波及効果が上がったと評価されているのではないでしょうか。
 さて、ラグビーワールドカップですが、1987年の第1回大会から4年ごとに開催されていて、ことし2011年はニュージーランドで開催されましたが、次回の2015年にはイングランド、そして2019年には日本で開催されることが決定しています。
 大会規模は開催ごとに大きくなっており、観客動員数は230万人、世界で40億人がテレビ放送を見ると言われていて、今やスポーツイベントとしてはFIFAワールドカップ、オリンピックに次ぐ世界で3番目に大きなスポーツ大会となっています。
 日本のプレゼンテーション資料によりますと、開催地は福岡など9カ所で、2019年9月6日から10月20日までの45日間の開催が予定されています。サッカーワールドカップよりも開催日程が長く、また、サポーターはほかのスポーツのサポーターよりも高い社会経済グループに属していることから、キャンプ地として誘致できれば、経済波及効果も大きいと思います。
 また、経済波及効果のほかに、参加チームは各地区でファンや学校との交流プログラムを行います。選手とファンが触れ合う機会が多くふえ、多くの市民の皆様が国際交流やラグビーについて理解を深めるまたとないチャンスになることでしょう。
 御承知のとおり、ラグビーは体と体がぶつかるハードでけがの多いスポーツです。宇部市は山口大学医学部附属病院があるなど医療体制が整っていること、そして何よりも、空港があり新幹線の駅も近く、大会開催地への移動に適したところです。残念ながら、ハード面で天然芝のグラウンドは現在ありませんが、キャンプ地の候補地として優位な面が多いと考えます。大きな経済波及効果が期待できる2019年ラグビーワールドカップのキャンプ地の招致について、いち早く動くべきと考えますが、市長の御見解をお伺いいたします。
 2点目は、くすのきカントリーマラソンについてです。
 4年前の平成19年2月に、雨の中、東京のど真ん中、都心を3万人のランナーが駆け抜けた東京マラソン、第1回大会は9万5,000人であった申し込み数は、ことしの第5回大会では定員の約10倍の33万人を超え、東京マラソンの出場はプレミアムチケットと化しています。
 この東京マラソンの開催をきっかけに、都内では皇居を周回するランナーが急増し、周辺にはシャワーや着がえなどが利用できるランニング施設も数多くつくられたこともあり、ランガールと言われる女性のランナーも急増しているそうです。
 そしてこのブームは首都圏だけでなく地方にも広がり、平成19年の東京マラソン開催以降、スポーツツーリズム、同じ効果を期待して新たに10以上のフルマラソン大会が生まれています。ことし10月には大阪マラソン、11月には神戸マラソン、そして来年には京都マラソン、名古屋ウィメンズマラソン、千葉アクアマリンマラソンと、次々と新しい大会も予定されており、もはや、マラソンはブームと言うよりは、マラソンがライフスタイルの一部として定着してきたと言えるのではないでしょうか。
 くすのきカントリーマラソンも、このマラソンブームにより、近年、参加者が増加していますが、全国各地で、またネームバリューのある土地で新たなマラソン大会が開催される中、くすのきカントリーマラソンもこのブームを利用して、さらに遠方からの出場者がふえスポーツツーリズム、経済波及効果のある大会とするために特色ある大会にすべきと考えますが、市長の御見解をお伺いいたします。
 3点目は、スポーツによるまちづくりについてです。
 ことし1年の世相を反映し話題となった言葉に贈られる2011年ユーキャン新語・流行語大賞が12月1日に発表されましたが、年間大賞に選ばれたのは「なでしこジャパン」でした。サッカー女子ワールドカップで初優勝の快挙をなし遂げ、東日本大震災に見舞われた日本に勇気と希望をもたらしたなでしこジャパンの活躍、そのときの感動や興奮は、いまだに多くの人が鮮明な記憶として残っているのではないでしょうか。
 FIFAはフェデレーション・インターナショナル・ド・フットボール・アソシエーションの略ですが、女子サッカーのホームページなでしこビジョンの中に、FIFAはフットボール・イズ・フォア・オール、サッカーはみんなのスポーツと明記されています。まさに、なでしこジャパンがサッカーを男子のスポーツではなく、FIFA(フットボール・イズ・フォア・オール)、サッカーを名実ともにみんなのスポーツにしてくれたのではないでしょうか。
 これまで、男の子の中で頑張ってきた女子のサッカー選手に大きな希望と勇気そして希望を与えたと思います。なでしこジャパンの活躍でさまざまな女性スポーツが注目されるようにはなったものの、女子スポーツの環境が大きく改善されたわけではありません。スポーツ少年団などでチームの中で男の子の中にまじってサッカーやラグビー、そしてソフトボールや野球をやっていても、中学、高校と進学していく中で部活がなく、また、思春期を迎えるなど、成長とともにだんだん出てくる体力差や体型差で、ほかの競技スポーツへの変更を余儀なくされたり、スポーツから遠ざかっていく子供がいるという現実に変わりはありません。
 宇部市において、すべての世代で女性がスポーツできるまちづくりができたらと思います。今から宇部市がJリーグやプロ野球によるまちづくりをすることはかなりハードルが高く、先進地には到底かなわないと思いますが、女子サッカーや女子ラグビーでのまちづくりは今からでも間に合うのではないでしょうか。
 2016年ブラジル・リオデジャネイロオリンピックでは、女子の7人制ラグビーが正式種目となっています。今からでも宇部市でオリンピック選手を育てることができるのではないでしょうか。行政が競技団体や教育関係等、関係者と一体となって女子スポーツ、特にティーンエージでのチームづくりに取り組み、女子スポーツのメッカ、女子サッカー・女子ラグビーでのまちづくりができたらと考えています。女子のスポーツなら山口県宇部市で、少年女子のスポーツなら宇部市へと言われるようなまちづくりをしませんか。他県、他市に対して誇れるような特色ある観光資源に乏しい宇部市にとっては、人為的につくった資源、人為的につくったサービスで勝負するしかありません。すべての世代の女性がスポーツできる環境の整備について、特にティーンエージの女子サッカー・女子ラグビーでのまちづくりに取り組むべきと考えますが、市長の御見解をお伺いいたします。
 質問の2点目は、自転車の安全通行対策についてです。
 自転車は幼児から高齢者まで幅広い層で多様な目的で利用することができる市民にとって身近な交通手段であり、自転車は経済的で環境負荷も低く、交通渋滞の緩和にも寄与し、健康にもよいなどさまざまな面で利点が多く、また、公共交通中心の交通体系への移行、コンパクトシティの形成を進める上でも必要不可欠な移動手段です。
 しかし、自転車は道路交通法上は車両であり、原則、車道を通行しなくてはなりません。ところが現状においては多くの人が、自転車は歩道を通行し、限られた短距離の移動に利用する、歩行者の延長線上、歩行者に近い存在であると多くの人に認識されているのではないでしょうか。
 また、これまで日本においては、自動車交通中心の交通政策がとられ、自転車が交通手段として明確な位置づけがされていなかったことで、車両という認識の欠如により、歩道を猛スピードで走行したり逆走したりと、歩行者にとって自転車は危険で厄介な存在となっています。
 しかし、ことし3月11日に発生した東日本大震災では、多くの人々が帰宅難民となり、その後、通勤に自転車を使う人、自転車ツーキニストと呼ばれる人がふえ、首都圏を中心に自転車が空前のブームとなっています。テレビでは自転車で旅する番組が放映され、1台数十万円もするスポーツ自転車を番組内で誇らしげに自慢する芸能人などもいて、スポーツ自転車に乗る格好よさもあってか、このブームは全国に広がっています。
 しかしながら、駐輪場や自転車専用レーンはきちんと整備されてきたわけでもなく、自転車に対して国の長期戦略はあったわけでもなく、ましてや、自転車のマナーがよくなったわけでもありません。歩道で歩行者と衝突、接触しての死傷事故や自転車の無謀な横断により車両事故が発生するなど、重大な事故が発生しています。中には、自転車運転者に対して多額の賠償命令が出るなどの事例が発生する大きな社会問題となっています。
 そのような中、警察庁はことし10月25日、自転車の原則車道通行を促すことを柱とする自転車交通総合対策をまとめ、全国の警察本部に通達をいたしました。
 その内容は、自転車通行が可能な歩道の見直し、自転車道や自転車レーンの整備、街頭での指導、取り締まりの強化、学校と連携した安全教育の推進の4つの骨子からなるもので、これまで、歩道通行を事実上容認してきた従来の姿勢を転換したものであります。
 宇部市では、高校生の自転車の通学割合が高いなどの通学実態や、近年の環境意識の向上やメタボ対策などで自転車を使った通勤がふえている中、宇部市は関係行政機関と連携し自転車の通行実態と事故状況を的確に把握して、歩行者、自動車そして自転車、三者それぞれが安心して安全に通行できるよう対策をとる必要があると思います。
 そこで質問をいたします。質問の2点目、自転車の安全通行対策について。1、宇部市の自転車の利用状況と事故の発生状況、2、自転車の走行空間の整備状況、3、自転車の走行環境整備の今後の対応について、市長の御見解をお伺いし、壇上での質問を終わります。

久保田市長

 おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 志賀議員の御質問にお答えをいたします。
 御質問の1、スポーツツーリズム、スポーツの振興、スポーツによるまちづくりについて。第1点、2019年ラグビーワールドカップのキャンプ地の招致についてのお尋ねですが、御紹介のとおり、ラグビーワールドカップは、2019年に日本で開催されることが決まっており、サッカーワールドカップ、オリンピックに次ぐ世界三大スポーツイベントとされています。
 本大会は、世界から20カ国が参加し、大会期間も3カ月に及ぶことから、キャンプ地の招致は国内外からの集客が見込め、活性化の大きなチャンスと考えています。
 また、多くの市民の参加をいただいて成功のうちに終わった国体の成果を今後のまちづくりにつなげていくためにも、大会や合宿の誘致など、主体的にスポーツ施策を推進していくことが重要であり、キャンプ地の招致に積極的にかかわっていきたいと考えています。
 現在、「ラグビーワールドカップ2019組織委員会」において、開催に向けた諸準備が進められており、キャンプ地招致の条件等を確認したところ、現時点ではまだ未定であり来年度中には提示ができる予定とのことでした。
 したがいまして今後、施設の芝生化の検討を初めこれから示される条件等を確認して、山口県ラグビーフットボール協会等の関係団体と協議しながら、2019年ラグビーワールドカップのキャンプ地招致の可能性を検討していきます。
 第2点、くすのきカントリーマラソンをさらに全国から多くの参加者が集まる特色ある大会にとのお尋ねですが、くすのきカントリーマラソンは、楠地域の自然を生かしたコースの設定と小学生から高齢者までを対象に、それぞれの体力に応じた幅広い部門を設定していることもあり、回を重ねるたびに参加申し込み者は増加し、第7回大会では過去最高の2,267人となりました。
 来年3月11日に開催をする第8回大会は、東日本大震災の発生から1年を迎えるため、チャリティーゼッケンの作成など被災地復興の支援活動に取り組むとともに、より魅力のある大会とするために、今回のUBEビエンナーレの彫刻模型展示会の開催や、ウォーキングコースを赤間硯の里をめぐるコースに変更したり、地元特産品やうべ元気ブランドを販売するなど、本市の特色をアピールする予定にしています。また、全国に向けて情報発信するためにインターネットを使った動画配信も検討していきます。
 なお、次回以降は実行委員会の中に専門部会を設置し、参加者が増加するようさまざまな視点から検討したいと考えています。
 第3点、すべての世代で女性がスポーツできる環境の整備について、特にティーンエージの女子サッカー・女子ラグビーでのまちづくりをとのお尋ねですが、本年3月に策定したスポーツ振興計画では、すべての市民一人一人が年齢や性別にとらわれず、生涯にわたってスポーツに親しむことができる環境整備に努め、「元気なひと」と「元気なまち」づくりを目指しています。
 中・高校生などティーンエージの女子チームによるサッカー・ラグビーでのまちづくりという御提案は、今後のスポーツによる元気なまちづくりを進める上での一つの手法であると考えています。
 したがって、市民ニーズの把握や施設の環境整備、指導者等の確保などの課題について、競技団体等と協議し検討していきたいと考えています。
 御質問の2、自転車の安全通行対策について。第1点、宇部市の自転車の利用状況と事故の発生状況についてのお尋ねですが、自転車は幼児から高齢者まで幅広い層で利用できる身近な乗り物として、特に中・高校生の通学や社会人等の通勤等で多く利用されており、最近の健康ブームの影響や環境に優しい点などから、その利用が増加する傾向にあります。
 一方で、市内の自転車がかかわる交通事故発生件数は、平成21年度が176件、平成22年度が136件と減少したものの、平成23年度は10月末現在で135件と、また増加傾向にあります。
 特にことしに入ってからは児童の自転車事故が急増しているため、交通安全教室などにおいて、自転車の安全な乗り方や交通ルールの遵守、ヘルメットの着用について指導等の取り組みを強化しているところです。
 今後も、警察等の関係機関や関係団体と連携を図りながら、自転車利用者に対して交通ルールとマナーを遵守した安全な利用ができるように指導や啓発等を行っていきます。
 第2点、自転車の走行空間の整備状況についてですが、自転車と歩行者、両者の安全を確保する環境をハード面から実現するためには、自転車専用道路や路肩に専用レーンを設置するなど歩行者と自転車を物理的に分離することが必要です。また、自転車歩行者道にラインなどを表示し、歩行者と自転車の通行帯を視覚的に分離することが考えられます。
 本市では、これまで市道北琴芝鍋倉町線の藤山交差点から山口大学医学部北側の交差点までの1,700メートル区間について、幅員が3メートル以上の自転車歩行者道にラインなどを表示し、歩行者と自転車の通行帯を視覚的に分離することで、自転車の通行に対して交通規制を明確にしてきました。なお、県道においても、琴芝際波線の山口大学医学部北側の交差点から小羽山方面に向けて700メートル区間について同様に整備しています。
 第3点、自転車の走行環境整備の今後の対応についてですが、警察庁では、良好な自転車交通秩序を実現するために、自転車専用道路や路肩に専用レーンを設置するなど自転車専用の走行空間を整備するとともに、歩道上で自転車と歩行者との交錯が事故の要因と考えられることから、自転車通行が可能な歩道の見直しが必要とされています。
 また、自転車利用者に対するルールの周知と安全教育の実施、自転車に対する指導取り締まりの強化も求めています。
 したがいまして、今後、警察庁において、年明けをめどに、各都道府県警察の来年度事業を取りまとめ公表する予定であるとのことから、本市としては、これらの動向を踏まえ、対応を検討してまいりたいと考えています。
 以上で、私の壇上での答弁を終わります。

志賀

御答弁ありがとうございました。
 それでは、自席から時間の許す限り質問並び要望なりをさせていただきます。
 まず質問の1点目、スポーツによるまちづくり、スポーツの振興、スポーツツーリズムについてですが、今回この質問をさせていただいたのは、昨年からサブプライムローンそしてまたヨーロッパの国々の信用不安などにより経済は非常に停滞しております。その中でやはり市内の経済界では何か行政に対して大変期待をしております。ということで、何か経済活性化といいますか地域活性化に寄与できたらと思い、今回このような提案をさせていただきましたが、今回、成功裏におさめた山口国体・山口大会、先日の新聞には山口銀行系のシンクタンク山口経済研究所がこの経済波及効果について、山口県全体においては595億円の試算結果、そして参加者消費支出で127億円の経済波及効果があったというふうな記事が載っておりましたが、宇部市においてどのぐらい経済波及効果があったのか大変気になるところですが、この辺の数字を把握できていればお聞かせください。

和田総合政策部長

お答えいたします。
 山口国体・山口大会の経済波及効果につきましては、今、議員さんおっしゃいましたように県全体で595億円と推計されております。この推計値の算出でございますが、算出に当たりまして施設整備費、大会運営費、宿泊者数、こういったものから算出されております。
 市としてはなかなかノウハウを持ち合わせないわけでございますが、こういった山口経済研究所の計算方法と同じように、本市でも俵田体育館の施設整備あるいはテニスコートの全面改修費そして市が要した大会運営費、市にお泊まりいただいた宿泊者数、こういったものを直接事業投下額と言いますけれども、これをもとに試算しますと、平成17年度からテニスコートに着手していますので、平成17年度からこの国体が終了した平成23年度までの7年間にわたる経済波及効果ということになりますが、その総額は約61億円程度というふうに推計されるところでございます。
 以上でございます。

志賀

無理な計算をさせてしまいまして、本当に申しわけないと思っておりますが、消費支出、恐らくこれも数億円の経済波及効果があったというふうに認識しております。詳しくはもうお聞きしませんが、先ほど言いましたように、やはり宇部市で何かスポーツツーリズム、全国的に広がっているこの運動をできたらどんどんどんどん進めて、宇部市の活性化に努めていただきますようお願いしたいと思います。
 それでは、ワールドカップのキャンプ誘致についてですが、壇上でも申し上げましたが、2002年のFIFAのときに70ぐらいの自治体が手を挙げました。そこで、誘致に成功したか否か、どういうことが天下分け目のではないですけれど分かれたかというと、やはり戦略的に動いたところが誘致に成功しております。歴史的なつながりもあったにもかかわらず失敗したところとか、また、姉妹友好都市をうまく、強いパイプを利用して成功したとかいろいろな例があるようです。しかしながら、国、チームを決めて動いたところが誘致に成功しております。
 宇部市は御案内のようにニューカッスル市、オーストラリアと太いパイプを持っていると思います。オーストラリアチームは毎回決勝リーグにいっております。過去2回優勝しております。もし宇部市が、オーストラリアチームのキャンプ地として誘致できたらと思うと、私は本当に胸躍るところでございます。ぜひいろいろな、先日、城美議員がシティセールスということを言われましたが、ぜひ、大きな力を発揮して誘致に努めていただければと思います。
 そして、実は、誘致を確約していたにもかかわらず失敗したところがあります。それはどういうことかといいますと、グラウンド整備の悪さで、せっかく決まっていた誘致も失敗しました。やはりラグビーと言えば天然芝のグラウンドが必要です。ぜひ、天然芝のグラウンドを早急に対応していただければと思います。
 久保田市長、宇部市の宇部高等学校のラグビー部に将来を有望視されている選手がいるのを御存じですか。名前は申し上げませんけれど、彼は2年生のとき中国地区のアンダーセブンティーンの選手に選ばれました。そして昨年の12月には日本ラグビー協会が主催するセブンズアカデミー、そしてことしの6月には日本代表の高校生の代表として選ばれております。選考会に行っております。彼は身長が184センチで93キロ、ポジションはウイングなのですが、50メートルを6秒フラットで走るという、非常に恵まれた体型にもかかわらず、日本ではウイングとしては珍しい存在だそうです。
 セブンズアカデミーというのは、日本ラグビー協会が2016年、2020年のオリンピック、これは7人制ラグビーですが、それと2019年の15人制のラグビーワールドカップの有力な選手となる中高生を集めたところにも呼ばれているのです。そこで元日本代表の松尾選手が、ウイングでこれだけの日本人選手は初めて見たということで非常に注目されているそうです。一応、彼は大学に行ってもラグビーを続けたいと言っているそうですが、彼の成長を見守るとともに、彼を応援するときが来ることを非常に楽しみにしております。それと、昨年宇部高等学校のサッカー部が全国大会に出場しました。非常に盛り上がったところですが、地元に天然芝で練習をたくさんさせていれば、もっといい成績が出たのではないかと非常に残念でなりません。
 また、さっきの宇部高等学校のラグビーの選手ですが、セブンズアカデミーで行ったときに、彼だけが練習中の天然芝の練習環境を持っていなかったそうです。非常に寂しい思いをしたといいますか、やはり宇部市のスポーツ振興そしてトップアスリートの育成、そして今、藤山小学校で進められている校庭の芝生化、ぜひそのノウハウを構築する意味でも、早急にグラウンドの芝生化をお願いしたいところでございます。
 それから、続いての──もう時間がありませんね。くすのきカントリーマラソンですが、できましたら来年の3月11日には京都マラソンと名古屋ウィメンズマラソンが重なっているそうです。非常に他県からの参加者が少なくなるのではないかと不安でいっぱいですが、答弁によりますと、専門部会を設けて検討するということですので、ぜひとも全国に誇れるような大会にしていただきますようにお願いいたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。

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