久保田市長 おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。 志賀議員の御質問にお答えをいたします。 御質問の1、スポーツツーリズム、スポーツの振興、スポーツによるまちづくりについて。第1点、2019年ラグビーワールドカップのキャンプ地の招致についてのお尋ねですが、御紹介のとおり、ラグビーワールドカップは、2019年に日本で開催されることが決まっており、サッカーワールドカップ、オリンピックに次ぐ世界三大スポーツイベントとされています。 本大会は、世界から20カ国が参加し、大会期間も3カ月に及ぶことから、キャンプ地の招致は国内外からの集客が見込め、活性化の大きなチャンスと考えています。 また、多くの市民の参加をいただいて成功のうちに終わった国体の成果を今後のまちづくりにつなげていくためにも、大会や合宿の誘致など、主体的にスポーツ施策を推進していくことが重要であり、キャンプ地の招致に積極的にかかわっていきたいと考えています。 現在、「ラグビーワールドカップ2019組織委員会」において、開催に向けた諸準備が進められており、キャンプ地招致の条件等を確認したところ、現時点ではまだ未定であり来年度中には提示ができる予定とのことでした。 したがいまして今後、施設の芝生化の検討を初めこれから示される条件等を確認して、山口県ラグビーフットボール協会等の関係団体と協議しながら、2019年ラグビーワールドカップのキャンプ地招致の可能性を検討していきます。 第2点、くすのきカントリーマラソンをさらに全国から多くの参加者が集まる特色ある大会にとのお尋ねですが、くすのきカントリーマラソンは、楠地域の自然を生かしたコースの設定と小学生から高齢者までを対象に、それぞれの体力に応じた幅広い部門を設定していることもあり、回を重ねるたびに参加申し込み者は増加し、第7回大会では過去最高の2,267人となりました。 来年3月11日に開催をする第8回大会は、東日本大震災の発生から1年を迎えるため、チャリティーゼッケンの作成など被災地復興の支援活動に取り組むとともに、より魅力のある大会とするために、今回のUBEビエンナーレの彫刻模型展示会の開催や、ウォーキングコースを赤間硯の里をめぐるコースに変更したり、地元特産品やうべ元気ブランドを販売するなど、本市の特色をアピールする予定にしています。また、全国に向けて情報発信するためにインターネットを使った動画配信も検討していきます。 なお、次回以降は実行委員会の中に専門部会を設置し、参加者が増加するようさまざまな視点から検討したいと考えています。 第3点、すべての世代で女性がスポーツできる環境の整備について、特にティーンエージの女子サッカー・女子ラグビーでのまちづくりをとのお尋ねですが、本年3月に策定したスポーツ振興計画では、すべての市民一人一人が年齢や性別にとらわれず、生涯にわたってスポーツに親しむことができる環境整備に努め、「元気なひと」と「元気なまち」づくりを目指しています。 中・高校生などティーンエージの女子チームによるサッカー・ラグビーでのまちづくりという御提案は、今後のスポーツによる元気なまちづくりを進める上での一つの手法であると考えています。 したがって、市民ニーズの把握や施設の環境整備、指導者等の確保などの課題について、競技団体等と協議し検討していきたいと考えています。 御質問の2、自転車の安全通行対策について。第1点、宇部市の自転車の利用状況と事故の発生状況についてのお尋ねですが、自転車は幼児から高齢者まで幅広い層で利用できる身近な乗り物として、特に中・高校生の通学や社会人等の通勤等で多く利用されており、最近の健康ブームの影響や環境に優しい点などから、その利用が増加する傾向にあります。 一方で、市内の自転車がかかわる交通事故発生件数は、平成21年度が176件、平成22年度が136件と減少したものの、平成23年度は10月末現在で135件と、また増加傾向にあります。 特にことしに入ってからは児童の自転車事故が急増しているため、交通安全教室などにおいて、自転車の安全な乗り方や交通ルールの遵守、ヘルメットの着用について指導等の取り組みを強化しているところです。 今後も、警察等の関係機関や関係団体と連携を図りながら、自転車利用者に対して交通ルールとマナーを遵守した安全な利用ができるように指導や啓発等を行っていきます。 第2点、自転車の走行空間の整備状況についてですが、自転車と歩行者、両者の安全を確保する環境をハード面から実現するためには、自転車専用道路や路肩に専用レーンを設置するなど歩行者と自転車を物理的に分離することが必要です。また、自転車歩行者道にラインなどを表示し、歩行者と自転車の通行帯を視覚的に分離することが考えられます。 本市では、これまで市道北琴芝鍋倉町線の藤山交差点から山口大学医学部北側の交差点までの1,700メートル区間について、幅員が3メートル以上の自転車歩行者道にラインなどを表示し、歩行者と自転車の通行帯を視覚的に分離することで、自転車の通行に対して交通規制を明確にしてきました。なお、県道においても、琴芝際波線の山口大学医学部北側の交差点から小羽山方面に向けて700メートル区間について同様に整備しています。 第3点、自転車の走行環境整備の今後の対応についてですが、警察庁では、良好な自転車交通秩序を実現するために、自転車専用道路や路肩に専用レーンを設置するなど自転車専用の走行空間を整備するとともに、歩道上で自転車と歩行者との交錯が事故の要因と考えられることから、自転車通行が可能な歩道の見直しが必要とされています。 また、自転車利用者に対するルールの周知と安全教育の実施、自転車に対する指導取り締まりの強化も求めています。 したがいまして、今後、警察庁において、年明けをめどに、各都道府県警察の来年度事業を取りまとめ公表する予定であるとのことから、本市としては、これらの動向を踏まえ、対応を検討してまいりたいと考えています。 以上で、私の壇上での答弁を終わります。 |