H22年3月議会

1.UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)について
  (1) 彫刻展の歴史と現況認識、評価
     (ア) 彫刻展の変遷
     (イ) 彫刻展の現況認識と評価
  (2) 第24回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)に向けた取り組み
     (ア)規模、内容
     (イ) 緑と花と彫刻の博物館名誉館長、企画監、運営委員、学芸員、職員などの体制
2.小野湖に設置した2,000mボートコースの復旧について
  (1)2回開催されたボート大会の実績と評価
  (2)コースの復旧の見込み
3.宇部市立小中学校の適正配置について
(1)宇部市立小中学校の学校規模と児童生徒数の現況認識
(2)宇部市立小中学校適正配置検討協議会からの提出された提言内容
(3)今後の対応

LinkIcon前ページへ戻る

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

H22年3月議会議事録

志賀光法

皆さんこんにちは。本日最後の登壇となりました。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
 通告に従いまして、3項目の質問をいたします。
 質問の1点目は、UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)についてであります。
 現代日本彫刻展は、文化の薫り高い豊かなまちづくりを目指して、昭和36年に先人たちの手により、日本で初めて野外彫刻展として始められたもので、現在では彫刻展としては国内唯一のもので、世界中にあるビエンナーレの中でもベネチア、サンパウロに次ぐ世界で3番目の歴史のあるものです。
 また、公募形式の彫刻展としては世界で唯一のもので、近年、海外からの出展もふえ、国際展としても注目されるようになりました。現在、日本の彫刻界を宇部市がリードしていると言っても過言ではないと思います。
 これまで23回の現代日本彫刻展が開催されてきたことで、宇部市の中心市街地には多くの彫刻が設置され、彫刻展の会場である常盤公園においては、その豊かな自然の中で彫刻は圧倒的な存在感を示しています。また、前年に開催される模型展では、一般市民による、私の好きな模型作品の投票などのイベントが行われるようになってからは、模型展の入場者もふえ、それに伴い彫刻に興味を持たれる方もふえ、本展においては多くの市民が彫刻に対して親しみ、そして身近に感じられるようになったのではないでしょうか。彫刻はまちに安らぎや明るさを、人にいやしと元気を、そして文化の薫り高い町並み宇部市を形成しています。
 現在、彫刻を取り巻く環境が大きく変化している現状ではありますが、宇部市のUBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)の開催という取り組みは、国内他都市では決してまねのできないもので、宇部市のブランド戦略においてすばらしい資産であると思います。
 UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)は、平成23年には回を重ねること24回目、半世紀50年の歴史を刻むことになります。星出市長に始まり、その後西田市長、新田市長、二木市長、中村市長、そして藤田市長へと歴代市長がその意思を引き継ぎ、現代日本彫刻展を開催、進化させてこられました。昨年7月に第27代宇部市長に就任されました久保田市長が、これまでの宇部市の現代日本彫刻展の歴史を継承され、第24回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)を充実、進化させ、国内のみならず世界に誇れる彫刻展として開催されることを期待し、以下の質問をいたします。
 質問の1点目、UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)について。(1)彫刻展の歴史と現況認識、評価。ア、彫刻展の変遷、イ、彫刻展の現況認識と評価。(2)第24回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)に向けた取り組み。ア、規模、内容、イ、緑と花と彫刻の博物館名誉館長、企画監、運営委員、学芸員、職員などの体制。
 質問の2点目は、小野湖に設置した2,000メートルボートコースの復旧についてであります。
 アクトビレッジおのは、小野地区の地域特性である豊かな自然と小野湖を活用した北部の振興策として、平成9年3月に策定されたアクトビレッジおの整備計画に基づき、環境教育、レクリエーション、スポーツの3つのコンセプトで環境教育と交流の拠点施設として整備され、小野湖やその周辺の自然を活用した体験学習のほか、キャンプ、合宿、ボートやカヌーの体験などさまざまな活動ができる施設として、平成20年4月27日にオープンしました。
 ボートについては交流人口の拡大につながるものとしてとらえられ、艇の購入、艇庫の建設、そして2,000メートル3コースのボートコースの整備も行われました。これらボート関連の整備が計画に盛り込まれた経緯については、平成6年に広島で開催されたアジア大会に出場するボート競技の全日本の合宿が小野湖で行われたことがきっかけとなったもので、全日本の選手、監督、コーチから、小野湖のボートのコース、練習場所として高い評価を受けたことからです。
 現在、西日本において2,000メートルのボートコースを常設設置してるのは、熊本県菊池市の班蛇口湖コースと小野湖のコースの2カ所しかありません。小野湖ボートコースは平成20年から2年連続で西日本レガッタ&シニアレガッタが開催されたこともあり、小野湖のボートコースが全国の多くのボート関係者に認知され、また景色がよく静かな湖面、荒れないなどの口コミでコースのよさが広まったこともあり、これまで多くの大学のボートクラブ等の合宿地として利用されるようになってきています。宿泊も宇部市内のホテルを利用されていたということで、宇部市に経済効果をもたらしているところです。
 しかし、昨年7月に発生した平成21年7月中国・北部九州豪雨により、宇部市が設置した2,000メートルのコースは大きく破損し、現在ボートの練習に大きな支障を来しているところです。
 ことし開催される予定でした西日本レガッタ&シニアレガッタについては、コースの復旧のめどが立っていないことから、事務事業の総点検において、開催費補助金の予算が削減されているところです。コースの復旧については、来年迫った第66回山口国体のボート競技の山口県の強化選手の練習場所として、昨年同様使用予定の山口県ボート協会、そしてこれまで合宿先として利用してきた西日本の大学などのボート関係者、関係団体から早期の復旧を望まれております。
 そこでお伺いいたします。質問の2点目、小野湖に設置した2,000メートルボートコースの復旧について。1、2回開催されたボート大会のこれまでの実績と評価、2、コース復旧の見込み。
 質問の3点目は、宇部市立小中学校の適正配置についてです。少子化により、全国的に児童生徒数が減少している中、宇部市においても少子化高齢化が進んだ北部の学校、またドーナツ化現象が顕著となってきている中心部の学校において、児童生徒数が減少し、宇部市立小中学校の学校規模の格差が広がってきています。
 そのような中、宇部市立小中学校適正配置検討協議会が平成20年2月に設置され、宇部市における小学校及び中学校の望ましい配置についての検討が始まりました。宇部市の子供たちのよりよい教育環境をつくることを目的に、教育の機会均等、教育的観点、また、校舎の老朽化あるいは耐震化による改修、改築など、幅広い観点から2年をかけて検討され、3月1日に児童生徒数の将来予測に基づいて方針を示した提言書が提出されました。その提言書についての記事は地元紙の一面のトップを飾ったこともあり、市内の小規模の学校の先生、PTAなど学校関係者や保護者、該当地域の多くの人の目にとまったことと思います。その記事を読まれた方は、その内容に戸惑いや大きな不安を持たれたのではないでしょうか。
 小学校については見初小学校、小野小学校、吉部小学校の3校が、学習環境の整備を視点に協議の場の設置という内容でいただいた記者発表用の配布資料を見ると、議論の状況によっては具体的な統廃合のシミュレーションなども示していくことも必要であると記載されていました。子供の学校が、母校が、地域の学校が一気に統廃合、そして廃校に突き進むのではないかと受けとめられたのではないでしょうか。多くの人が提言書の内容、今後の教育委員会の対応に注目をされています。
 そこでお伺いいたします。質問の3点目、宇部市立小中学校の適正配置について。
 1、宇部市立小中学校の学校規模と児童生徒数の現況認識、2、宇部市立小中学校適正配置検討協議会から提出された提言内容、3、今後の対応。
 以上で壇上の質問を終わります。

久保田市長

志賀議員の御質問にお答えをいたします。
 御質問の1、UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)について。
 第1点、彫刻展の歴史と現況認識、評価。ア、彫刻展の変遷についてのお尋ねでありますが、本市の彫刻展の歴史は、戦後の復興期の花いっぱい運動を推進していた女性団体が「ゆあみする女」という彫刻を駅前に設置したことがきっかけとなり、自然と人間の接点として芸術をという市民提言をもとに、昭和36年の第1回宇部市野外彫刻展の開催となりました。
 その後昭和38年の第1回全国彫刻コンクール応募展を経て、昭和40年に第1回現代日本彫刻展となり、また平成19年の第22回現代日本彫刻展からはUBEビエンナーレを併記し、現在に至っているところであります。
 今では国内最大規模の公募型の彫刻展として、またベネチア、サンパウロに次ぐ世界で3番目の歴史を有する彫刻展となっております。その間、作品の素材や規模等、時代の流れとともに変遷を重ねてまいりましたが、若手作家の登竜門として芸術界からは高い評価をいただき、本市の彫刻展をきっかけに多くの方が著名な彫刻家となられ活躍もされておられます。
 イ、彫刻展の現況認識と評価についてでありますが、近年では海外からの応募もふえ、本格的に海外への情報発信に取り組んだ第22回展では、応募総数373点中海外から138点の応募があり、続く第23回展では、応募総数392点中海外から156点の応募があり、また海外作家が連続して大賞を受賞するなど、国際展としての地位も築かれてきたと考えております。
 また、長年主催者として毎日新聞社、特別協賛として宇部興産など、これまで御協力いただいてきた企業や市民の皆様方の支えにより開催ができてきたことを感謝をしているところであります。
 しかしながら、このような歴史を有しているにもかかわらず、市民の彫刻展に対する関心はいま一つ高まっているとは言えず、今後は市民が楽しく気軽に参画できる取り組みを進めていくことが必要ではないかと思っております。
 今後もこの彫刻展の歴史を閉ざすことのないように、市民の皆様に愛され支えられる彫刻展として、創意工夫を図りながら継続をしてまいりたいと考えております。
 第2点、第24回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)に向けた取り組み。
 ア、規模、内容についてでありますが、50周年を迎える平成23年度の第24回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)につきましては、山口国体や花壇コンクール100回などの市制施行90周年記念事業となる他のイベントとの連携や、市民団体等が実施するイベントとも連携を図るなど、魅力あふれる彫刻展として盛り上げてまいりたいと考えております。
 また彫刻展の形や規模につきましては、これまでと同様、国内外から模型作品の応募を受け、実物大制作作品20点をもって展覧会とする形を継続し、開催期間や賞金等、その規模は維持しつつ、これまで築いてきた権威や作品のレベルを落とすことのないよう、芸術性の高い彫刻展として、その地位を高めてまいりたいと考えております。
 その中で新たな取り組みといたしまして、市民の皆様が彫刻展を身近に感じることができるよう審査会を公開することや、市民審査による入選作品の選考、市民が選ぶ市民特別賞の制定など、市民参画によるイベント性の高い彫刻展を目指してまいりたいと考えております。
 イ、緑と花と彫刻の博物館名誉館長、企画監、運営委員、学芸員、職員などの体制についてでありますが、彫刻展を運営いたします緑と花と彫刻の博物館管理課といたしましては、平成22年度からは職員を2名増員して、職員8名、嘱託職員3名の計11名(うち学芸員3名)の体制にするとともに、これまでの企画係を彫刻係と植物係に分離をして、それぞれの専門性を高め、公園整備局全体が連携、協力をして取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、業務委託をしております彫刻アドバイザー業務は縮小し、彫刻の企画監を廃止するとともに嘱託職員の学芸員を1名減といたします。また名誉館長につきましては、UBEビエンナーレ運営委員の方々から、まずは博物館の管理運営体制の充実が必要との御助言をいただき、当面は置かないことといたしました。
 ビエンナーレの彫刻展示や市内への彫刻の設置につきましても、これまで以上に日本を代表する彫刻の専門家であるUBEビエンナーレ運営委員や展示委員を初め、他の専門家等からも助言をいただきながら、彫刻の魅力を生かした設置、展示を行ってまいりたいと考えております。
 御質問の2、小野湖に設置した2,000メートルボートコースの復旧について。
 第1点、2回開催されたボート大会の実績と評価。第2点、コースの復旧の見込みについてのお尋ねでありますが、これらは関連がありますので一括をして答弁をさせていただきます。
 西日本大学レガッタ・シニアレガッタにつきましては、地域に開かれたダムとしての小野湖を活用し、北部地域の交流人口の拡大と活性化、競技レベルの向上と競技者間の交流を目的に平成20年、平成21年と2回開催をされたところであります。
 また、両大会とも参加選手、関係者、観客等を合わせると約500人の参加があり、そのうち選手については県外からの参加者が多数を占めることなどからも、交流人口の増加に一定の成果が得られたものと考えております。
 次に、ボートコース復旧の見込みにつきましては、毎年のたび重なる流木等によりボートコースが破損し、現在めどが立たない状況にありますが、今後山口県ボート協会や小野湖ボート倶楽部などの関係団体と協議をしてまいりたいと考えております。
 以上で、私の壇上での答弁を終わります。

白石教育長

志賀議員の御質問にお答えいたします。
 御質問の3、宇部市立小中学校の適正配置について。
 第1点、宇部市立小中学校の学校規模と児童生徒数の現況認識。第2点、宇部市立小中学校適正配置検討協議会から提出された提言内容。第3点、今後の対応についてのお尋ねでありますが、これらは関連がありますので一括して答弁させていただきます。
 本市の児童生徒数は、少子化等により減少してきており、昭和30年代のピーク時と比較して約3分の1に減少しております。特に過疎化が著しい北部の小学校や、ドーナツ化現象が進んだ中心部の小中学校では、ピーク時の約6分の1と著しく減少するとともに学校規模の格差が広がっております。
 平成22年度以降も、住民基本台帳から推計する児童生徒数は減少傾向を示しており、6年後には現在より約1,000人少ない1万3,000人前後になる見込みであります。
 また、学校規模につきましては、学校教育法施行規則で12から18学級が適正規模となっておりますが、現在市内の小中学校では37校中13校が11学級以下の小規模校であり、6年後には2校ふえて15校になる見込みであります。
 このような状況の中で、平成20年2月に本市の小学校及び中学校の望ましい配置について検討し、児童生徒に対してよりよい教育環境をつくることを目的として、宇部市立小中学校適正配置検討協議会を設置いたしました。その後約2年間にわたり御協議をいただき、平成22年3月1日に同協議会から提言書が提出されました。
 提言書には、将来的に予測される児童数、学級数によって、適正配置への動きを必要とする段階的な対応の基準が、市街地ブロックと北部ブロックに分けて定められております。
 また、この基準により教育委員会が該当校区に協議会を設置し、市と該当校区民及び周辺校区民が協力して統廃合を初めとする適正配置の計画を策定するための協議を行うなどとなっております。
 なお、該当校区に協議会を設置できる校区は、見初校区、小野校区、吉部校区となっており、これらの校区には平成22年度中に協議会を設置して、それぞれの適正配置について学校規模の差によるメリット、デメリット、教育的効果等を説明した上で、子供たちのよりよい学習環境を整備していくという教育的な視点から協議を行うことが必要であるとなっております。
 教育委員会としましては、今回の御提言をもとに今後の方針を教育委員会会議において決定してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

志賀光法

どうもありがとうございました。今回3項目の質問をさせていただきましたが、もう既に同じ項目について多くの議員さんが質問をされております。違った観点から質問あるいは要望させていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。
 まず、UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)についてですが、彫刻展の変遷についての御答弁の中で、若手作家の登竜門として芸術界から高く評価をいただき、本市の彫刻展をきっかけにして多くの方が著名な彫刻家となっておられ活躍しておられると御答弁されましたが、具体的にはどのような方がおられるのでしょうか。御紹介いただきますようにお願いいたします。

大畑都市開発部長

お答えいたします。
 本市の彫刻展から活躍されている彫刻家、多数おられますが、その一部を御紹介させていただきますと、まず、UBEビエンナーレ運営委員でもあり、現在建設中の東京タワースカイツリーのデザインを監修され、昨年文化功労賞を受賞されました澄川喜一氏や、第1回から出品され、また戦後の日本の彫刻の道を形成されたと言われる柳原義達氏、それから本市の彫刻の象徴となっております「蟻の城」の作者であります向井良吉氏などがおられます。
 特に澄川氏は、最近お会いした折に御本人から「私の今があるのも宇部の彫刻展のおかげで、宇部に育ててもらい感謝している」との言葉をいただき、改めて宇部の彫刻の重みを感じたところであります。
 以上でございます。

志賀光法

ありがとうございました。主な方だけ御紹介いただいたと認識させていただきます。
 御紹介ありました澄川先生ですが、新東京タワー、「新」が抜けておりましたけど、新東京タワースカイツリーをデザインされたということで、宇部市の現代彫刻展から羽ばたいていかれた、御自分でもそうおっしゃったということで、私も一市民として大変喜ばしく、また誇りに思うところでございます。
 澄川先生の彫刻については、私もよくわからなかったのですが、ちょっとネットで検索いたしましたところ、宇部市のときわミュージアムの入り口に置いてあることがわかりました。「MASK-AH」というもので、屋外彫刻ではなく屋内彫刻に近いもので木製、クスノキでできたものらしくて私よりちょっと高い190ぐらいの大きさだそうですが、何度も行ったのですが、私もそれを理解といいますか、認識といいますか、見てなかったことを恥ずかしく思っております。きょうお聞きのFMきららのリスナーの方はぜひ見に行っていただきたいと思います。
 本当に有名な方が、本当にわかりやすいところ、ときわミュージアムの中にあるということ、そういう先生の紹介も兼ねたPRも、ぜひプレート的にお願いできたらと思いますので、御検討いただきますようにお願いいたします。
 続いて質問させていただきますが、PRという観点から質問させていただきます。
 22回展では、模型が373点──出展ですね。23回展では392点の彫刻展の応募があったと答弁されています。400点近い多数の応募です。23回展については私自身も、ときわ湖水ホールの模型展に行き、そして私の好きな模型作品を投票もさせていただきました。
 そのときの記憶をたどってみると、会場である湖水ホールにはたくさんの彫刻模型であふれ、そして通路は狭く、通路ではほかの来場者の行き来を気にしなくてはならなく、彫刻模型の鑑賞に集中できなくて、もっと広い場所で行ってほしいなという印象を思い出しております。
 模型展の開催場所については、市民のPR効果を考えると、人が多く集まり、多くの人目にとまる大型商業施設で開催するとか、人の集まりやすい中心市街地の市の施設で開催するとか、広い体育館で開催するとか、いろいろ考え方があると思いますが、今年度模型展を開催されると思いますが、開催場所について現段階ではどのようにお考えでしょうか。お伺いをいたします。

大畑都市開発部長

模型作品を展示する場所につきましては、前回まで湖水ホール大展示ホールで実施してまいりました。議員さんも言われますように「狭いのではないか」という声もお聞きしております。この24回展につきましては湖水ホール展示室、ミーティングルーム等も使って工夫してまいりたいというふうに考えております。御提言の大型施設等につきましては、ちょっと防犯上問題があるかなというふうに現在のところ考えております。
 以上でございます。

志賀光法

模型展をするにはやはり広さの面、そして防犯上、商業施設でやるというのは問題があるかもしれませんが、例えば入選作品、23回展では39点ですかね、それを例えば市内東部、西部、中心市街地で大型商業施設2カ所ぐらいやれば本当に市民の注目の集まるところだと思います。本当に親しみを持って興味を持たれるのではないかと思います。セキュリティー上、警備上、問題があるかもしれませんが、どうか検討してみてください。よろしくお願いします。
 続いての質問をいたさせていただきます。次は、経費、経済効果の観点から質問させていただきます。
 彫刻展の形や規模についてはこれまで同様に開催していくということの御答弁がありましたが、村上議員への御答弁の中で、開催費は7,000万円から5,800万円。具体的には実物大制作費助成金130万円を100万円に、そして彫刻購入費を削ったということで30万円削って600万円、プラス200万円掛ける3点で1,200万円ということで理解をしておりますが、この130万円が100万円になったということで、これまでも制作にかかる経費は100万円、130万円どころではなく、もっと大きなお金がかかるというふうに聞いております。彫刻の内容あるいは材質、いろんな形でそれぞれ経費は違うでしょうが、聞くところによりますと500万円ぐらいかかるのではないかというふうに聞いておりますが、それにもかかわらず実物大制作されるということは、やはりUBEビエンナーレの権威があるということだと私は認識をしております。
 前回の23回展の要綱を確認いたしますと、現地制作が原則というふうに書かれております。23回展というのは現地制作された作家が何人いらっしゃるか、お伺いをいたします。

大畑都市開発部長

現地制作が12名ございます。ちなみに参考までに、その前は現地制作が2名でございました。これはなるべく宇部を含めまして宇部の地に近いところでやっていただいて、市民の方々に見ていただく機会、それから制作等にお金がかかりますので、それをなるべく材料とかを宇部周辺で調達していただきたいというような願いを込めまして行っております。
 今後ともこれについては続けていきたいなというふうに感じております。

志賀光法

今12名の方が23回展では現地制作をされたということ、単純に計算しますと130万円掛ける12、幾らになりますかね、1番数学の得意な方。それだけのお金が地元に落ちたということ、それから材料費あるいはいろんなもろもろでもっと経費がかかったとすれば、これは彫刻産業として産業化されるといいますか、そういう経済効果もあるのではないかと思います。
 500万円掛ける20となると約1億円、これがすべて20人の方が宇部市で現地制作していただけるとは思っておりませんが、いろんな形で貢献をされると思います。できたら全員の方に宇部市で制作していただけるように、事業者あるいは材料関係の業者とか紹介をしていただきながら、こういう条件が整っているから現地制作できますよという、こういうPRもぜひしていただきたい。よろしくお願いいたします。
 先ほど言いましたが、彫刻産業として成り立っていく可能性がある。村上議員のときには費用対効果、縮小していく、あるいはトリエンナーレという意見もありましたが、費用対効果──効果は自然に出てくるものもありますが、効果を期待をして仕掛けるということも必要だろうと思います。ぜひ彫刻産業を目指して、新たな産業開発になろうかと思います。1億円、それ以上かもしれません。
 また彫刻については、それだけ費用がかかっているわけですから、作家の方に大きな負担です。できたら現時点、売れたらもっといいですよね。これも彫刻産業になるかと思います。私の持っている資金では恐らく買えないと思いますが、模型ぐらいは買えるかもしれません。私はあの模型がほしかったですね。その模型も販売、これは交流人口、それを買い求めに来る人が宇部市にたくさんいらっしゃるかもしれない、彫刻自体もですね。
 宇部市として事業展開ということは無理かもしれませんが、財団ということも考えていらっしゃると思いますので、ぜひその辺も検討していただきたいと思います。費用対効果、大きい負担がかかりますけど、効果が大きくなる可能性もありますので、ぜひそのあたりを研究、検討していただきますようにお願いいたします。
 まだありますね。それでは、次は要望になりますが、次回からは本展の審査の公開についても予定されているという御答弁でありました。これは私は賛成しかねます。なぜかと言いますと、一緒にこれまで主催しておられる、毎日新聞社さんの報道の優位性が担保できなくなると思います。審査を公開しても、それだけ市民の方にPRあるいは親しみを感じるようなことにはつながらないのではないかと、私は個人的に判断をしております。
 やはり、これまで一緒に長い間主催をしていただきました毎日新聞社さんを大事にしていただきたいと思いますので、その辺の報道の優位性という観点からも、再検討していただきますようにお願いいたします。
 続いて、これは質問させていただこうと思います。
 名誉館長については、運営委員の方々から、まずは博物館の管理運営に対しての充実が必要とのことで当面は置かないと答弁されましたが、彫刻アドバイザー業務の縮小、彫刻の企画監を廃止するとされていますが、管理業務体制は充実どころか後退しているのではないか。彫刻アドバイザー及び企画・管理の仕事はどのような業務内容か。またその仕事はだれが引き継ぐのでしょうか。お伺いいたします。

大畑都市開発部長

学芸員の仕事でありますUBEビエンナーレの企画、運営や彫刻に関する教育普及、それから企画展示、収蔵品の管理等のアドバイスが彫刻アドバイザーの主な業務となります。彫刻アドバイザーにつきましては、企画監という肩書きでやっていただいております。
 それで平成22年度からは職員を2名増員して11名体制にいたしますので、この11名体制で仕事を引き継いでいくというふうになります。
 以上でございます。

志賀光法

事業が後退することのないようにお願いいたします。職員は異動があります。これまでの歴史が継承できるとは思えません。どうしても思えません。ぜひその辺の継承ができるような体制をとっていただきますようにお願いを申し上げます。
 それでは質問の2点目、小野湖に設置した2,000メートルのボートコースの復旧について、これは要望とさせていただきます。
 このたびの事務事業の総点検で、開催費補助金が廃止となりました。その記載されている内容によりますと、対応として、コース設置は費用対効果を見極めながら検討すると記載されております。
 ここでちょっと紹介をさせていただきますが、山口県ボート協会あるいは小野湖ボート倶楽部の方からいただいた資料をちょっと紹介させていただきたいと思います。
 平成21年に──去年に、コースを利用された団体をちょっと紹介させていただきます。これは合宿として来られております。岡山県ボート協会30名、2泊3日、宇部市内宿泊。中国ボート連盟15名、2泊3日、宇部市内。岡山県国体強化選手20名、2泊3日、宇部市内。九州大学10名、2泊3日、宇部市内。長崎大学医学部約10名、2泊3日、宇部市内。県立八幡工業高校10名、1泊2日、宇部市内。愛媛大学約10名、2泊3日、宇部市内。岡山大学20名、2泊3日、宇部市内。いずれも宇部市内のビジネスホテルに宿泊をされております。経済効果はあると思います。
 今年度、予定しておるところが、岡山県ボート協会、島根県ボート協会、広島県ボート協会、九州大学が予定をされておりますが、現状のコースの状況を知られ、非常に残念がっておられます。早急にコースの復旧、現段階では県がやろうかという話も聞いておりますが、やはり最初に設置した宇部市が管理上も責任があると思いますので、どうか県と協議されまして、連携をとられまして、早期の復旧をしていただきますようにお願いを申し上げます。

兼広副議長

志賀議員、残り3分となっております。

志賀光法

はい、ありがとうございます。
 それでは、最後の質問、学校の適正化について要望させていただきます。
 県内他都市でも少子化により、学校の小規模化や規模の格差の進展により、学校の適正配置について検討協議会を設置し、方針を示し、適正配置に向けて協議が進められています。しかし、現状は、統廃合計画が白紙撤回になったり、全く進展していないなど計画どおり適正配置が進んでいない状況です。
 宇部市立小中学校適正配置検討協議会から提出された提言書の中身を詳しく拝見させていただきましたが、その内容は具体的な学校の統廃合の計画を定めるものではなく、具体的な計画策定に当たっては、地域の主体性を尊重し協議すること。また、統廃合ありきではなくコミュニティー施策や地域での学校の位置づけなどを観点に方針を定めるようにとされ、私は画期的な内容であると思います。
 教育委員会におかれましては、提言書を尊重していただき、同じ方向、同じ方針で適正配置についての今後の対応をしていただきますようにお願いをし、私の質問を終わります。ありがとうございました。

LinkIcon前ページへ戻る