志賀光法皆さんおはようございます。新政会の志賀光法です。質問の前に、藤田市長におかれましては、平成5年に市長に就任されましたが、御就任後、いち早く北部地域に足を運んでいただき、そして、地域の声を聞いていただき、上下水道など生活基盤の整備、地域振興、そして農業振興にも積極的にお取り組みいただきましたことに対しまして、厚く御礼を申し上げます。また、4期16年間にわたり宇部市政発展のために御尽力いただきましたことに敬意と謝意を表すると同時に、その間の数々の業績を高く評価をさせていたただきます。 それでは、通告に従いまして一般質問をいたします。まず、質問の1点目は、クレジットカード・コンビニ収納、マルチペイメント等を活用した市税・公共料金の収納・徴収環境の整備についてです。 現在、宇部市において、市民が税金や各種公共料金を納めるには、市役所や金融機関の窓口で納める方法と、口座振替で自動的に引き落しされる2つの方法があります。口座振替は指定された預金口座から納期の期限日に自動的に引き落としてくれる制度で、納付の手間や納付忘れの心配がなく安心で便利な制度で、現在、宇部市では、市県民税のほか、固定資産税、都市計画税、軽自動車税の納付で利用ができ、多くの市民の利便が図られているところです。 しかし、現在、IT、情報通信技術の飛躍的な発展で、国民の日常生活レベルにおいて急速な情報化をもたらしているところで、eコマース、電子商取引、いわゆるインターネットでの買い物などが積極的に行われるようになり、それに伴い、その決済方法として、24時間いつでもどこにいても即座に決済できるクレジットカード、ネットバンキング、モバイルバンキング、コンビニなどでの決済利用が拡大しているところです。 このような国民レベルでの社会環境、決済環境の大きな変化などにより、地方自治法も改正され、税金や公共料金についてもクレジット収納ができるようになり、自治体の中には、納税者の利便性の向上や収納率を上げるため、税や各種公共料金をクレジットカード、コンビニ、マルチペイメントでの収納といった新たな収納手段の導入を始めているところもあります。 まず、コンビニ収納についてですが、いまや電気料金やガス代という公共料金を初めとして、電話料金など、日常生活でのさまざまな代金決済の窓口として、ごく普通に利用されるようになっております。市民にとっては24時間利用可能な支払い窓口が開いているメリットがあり、市にとっては不便さを原因とした料金滞納などの解消にもつながると思います。 次に、マルチペイメントについてですが、これまで請求書や納付書と現金をもって市や金融機関の窓口で支払っていたものが、インターネットバンキング、モバイルバンキングやATMから、いつでもどこでも簡単に支払うことができるもので、市民にとっては現金を準備する必要や窓口に並んで待つ必要もなく、窓口が閉まっている夜間や休日でも思い立ったときに支払いができるもので、一部の例外を除き、振込手数料のような手数料がかからないというメリットがあり、市にとってもコンビニ収納同様、不便さを原因とした料金の滞納などの解消につながります。 最後に、クレジットカードでの収納についてです。クレジットカードは、一昔前まで多くの人が持っていたマイナスイメージが払拭され、割引や特典があること、ネット決済での必要性などから、今日では銀行系だけではなく、流通系やガソリンスタンド系、航空機などの運輸系など、1人で数枚所持している人も珍しくなくなり、若者だけではなく、広い世代での所持、利用が進んでいます。また、ことし3月末からETCを利用すると、土日祝日が高速道路1,000円上限となったこともあり、クレジットカードを所持、利用する人が一気にふえたのではないでしょうか。 クレジットカード収納については、市にとっては契約者からの市税や公共料金の確実な納入が可能となります。例えば、現在の口座振替では、通帳残高の不足時には引き落とすことができなくなりますが、クレジット会社が間に入ることにより、カード会社が市に全額払いますので、そのような問題は発生しません。督促手続にしてもカード会社が行いますので、未納者の管理、電話での督促、督促状の発送など、事務的経費のコストの削減ができるといったメリットが市にはあり、市民にとっても、納付の利便性向上のみならず、クレジットカード利用によるポイント獲得というメリットがあります。 市税、公共料金の収納、徴収において、市の窓口と口座振替だけではなく、クレジットカードやコンビニでの収納、マルチペイメントを活用した市税、公共料金を納付できる環境を整備するということは、市にとっても、そして、市民にとっても大きなメリットがあると思います。 質問の1、クレジットカード・コンビニ収納、マルチペイメント等を活用した市税・公共料金の収納・徴収環境の整備についてお伺いをいたします。 質問の2点目は、今年度最終年度となる中山間地域等直接支払制度について、これまでの成果と拡充や法制度化による恒久化に向けた今後の対応についてです。 中山間地域等直接支払制度は、食料・農業・農村基本法を踏まえ、中山間地域等の振興施策の柱として、我が国農政史上初めての手法として、平成12年に国が創設したもので、平成17年に制度全体の見直しを経て、現在、引き続き5年間の対策として実施されているところです。 宇部市においては、旧楠町の万倉・吉部地区が本制度、また、旧宇部市の小野・厚東地区については山口県知事特認としてこの制度を、要件対象地域の集落の協力、協定の締結により、宇部市が国、県と実施しているものです。10年を迎える本制度により、対象地区では、集落ぐるみの活動が始まるなど、集落機能の維持、強化、活性化が図られ、担い手や集落営農組織が育成され、持続的な農業生産が行えるようになるなど、大きな成果が上がっているところです。また、この4地区が宇部市の市民の水道水の水源地域であることを考えると、水源涵養、景観形成など、多面的で公益的な機能を有していると言われている農地が耕作放棄されずに守ることができたということは、宇部市、そして宇部市民にとっても、本制度が最良で最高の農業施策であるといっても過言ではありません。 しかし、4地区でも、本制度の適用を受けることのできない農地、また、同じような問題を抱えていながら、本制度の知事特認の適用を受けることができなかった二俣瀬地区においては、残念ながら耕作放棄地がふえているという現実があります。また、中山間地域を取り巻く情勢は、これから高齢化、過疎化のさらなる進行等により、今後、一層深刻化していくことが懸念されます。 本制度の協定を結んでいる集落からは、平成21年度をもって終了する本制度の継続を強く求める声が、また、現行の対象農地と一体的な保全が必要な農地についても交付対象とするなど、地域の実情に応じた対応や、知事特認の拡大など、要望が多く寄せられております。 質問の2、今年度最終年度となる中山間地域等直接支払制度について、これまでの成果と拡充や法制度化による恒久化に向けた今後の対応についてお伺いをいたします。 質問の3点目は、宇部市の小規模校における小学校高学年の複式学級の解消についてです。 宇部市の北部地域は、自分の住んでいる地域はみずからの手で、そしてみずからの力でどうにか元気にしたいという強い思いがあり、地域再生のエネルギーは熱くたぎってはいるものの、その思いとは裏腹に、人口減少、少子高齢化が一層深刻化しています。最近では、生活していく上で必要な食料品や日用品を取り扱う小売店、ガソリンスタンドの撤退など新たな問題も出て、日常の生活、子育て、農業をしていく上で大きな支障が出ているところで、多くの課題に重くのしかかられ、そのことが大きな悩みとなっています。 現在、北部地域の小中学校においては、地域の全面的な協力を得て、安心安全な登下校の環境づくりや特色ある教育活動、学校運営、そして全教員が校長のもと、共通目標として学力向上、クラブ活動の充実等が図られているところです。 また、教育委員会としても、児童生徒をふやす対策として、そして特色ある学校で学び、しっかり活動したいと思う児童、生徒、保護者の願いをかなわせる対策として、平成17年度から特認校就学制度の実施など、側面からさまざまな御支援をいただいているところです。 しかし、残念ながら、複式学級の解消という地域、保護者、教員の望みはかなわず、児童生徒数の減少に歯どめはかかりません。 以前は、小学校に就学するころになると地元に戻り、両親と同居し、自分が通った小学校に子どもを就学させるというよい流れがありましたが、複式学級となった途端、両親、祖父母が複式学級は教育環境に問題があると判断されたのか、その流れは完全にとまってしまいました。 現在、宇部市では、北部地域の小学校の3校が複式学級となっています。複式学級については、集中力が高まる、自分たちの力で学習する力が身につく、また、毎年クラスメイトがかわることから、少人数学級に発生しがちな固定化した人間関係が解消されるなど、よい面があると言われておりますが、保護者の皆さんは、複式学級に対してさまざまな不安、懸念を持っておられます。 例えば、単純にいえば、授業は通常の半分しかとれないわけですから、学習の深まりが不足するのではないか。特に、高学年の複式については問題があると思っておられます。小学校の高学年は、小学校での学習の総まとめ、また、中学校への進学の準備という面で一番大事な時期であり、また、新しい学習指導要領等による外国語活動への対応など、高学年の複式は教員にとっても大きな負担となるのではないでしょうか。小学校の高学年の複式については、教員を加配し、複式を解消し、保護者の不安を取り除いていただきたいと思います。 質問の3、宇部市の小規模校における小学校高学年の複式学級の解消についてお伺いし、以上で、壇上の質問を終わります。 |